大雨・台風で傘を使ってはいけない?

最近「台風などの大雨の時に傘を使用して、雨が漏れてきた。どうすれば改善出来るか?」といったご質問を受ける事が多々あります。この問題・・・簡単ではありません。

20mm以上の雨には耐えられない

布を使用した傘は基本的に、針と糸で生地を縫い付けています。雨の勢いが強い時はどうしても縫い目を切っ掛けに雨が漏れる場合があります。

それもで業界としては1時間に20mmの雨には耐えられるよう品質基準を設けています。

つまり1時間に20mm以上の雨になると漏れる可能性があります。

9月19日〜20日にかけて、日本に上陸した台風16号は地域によって80mm以上の雨が降りました。

ここまでの豪雨となると傘は役に立ちません。

縫い目がないビニール傘はどうか?

布を使用した傘で雨が漏れるなら、針と糸を使用しないビニール傘はどうなるでしょうか?

基本構造としては縫い目がないので雨が漏る心配はありませんが、ビニール傘は風に弱く、傘骨がすぐに折れてしまいます。

また傘骨とビニールはしっかりと固定されていませんので、風に煽られるとすぐにビニールが外れてしまいます。

台風時はレインコートを

風が強い時には当然傘が煽られてしまいます。場合によっては傘だけが風に流されて飛んで行ってしまう可能性があり、大変危険です。傘の鋭利な部分が第三者に当たり、危害を加えてしまうかも知れません。台風時は傘を使わず、防水タイプのレインコートを使用して下さい。