アンベル社で人気のプロダクト、遮光傘のHEATBLOCK®シリーズに軽量ロングタイプが加わりました。
HEATBLOCKシリーズの特徴である、遮光率99.99%以上というコンセプトはそのままで、カーボンファイバーフレームを使用した、軽くてコンパクトな晴雨兼用遮光傘。
性別に関係なく使える、シンプルなジェンダーレスデザインの傘です。
遮光率99.99%以上、UVカット率99.9%以上(検査最高値)の生地を使用。遮熱効果もあります。
軽量250グラムのカーボンファイバーフレーム。コンパクトな全長は67cmで、持ち歩きやすいサイズ感です。
ハンドル・石突はスクリュータイプで容易に脱着ができ、古くなった場合はご自身で交換が可能です。
HEATBLOCK® KALCT は遮光率99.99%以上(検査最高値)の生地です。
他社製品で「遮光100%」「完全遮光」と謳っているものと同レベルの品質です。遮光率が高いほど、太陽光を遮ります。
※一般社団法人日本インテリア協会(NIF)では、下表の様な等級を定めています。(遮光カーテンを想定したもの)
1級 | 2級 | 3級 |
遮光率
99.99%以上 |
遮光率
99.99%未満 |
遮光率 99.80%未満 99.40%以上 |
人の顔の表情が 識別できないレベル |
人の顔あるいは表情が 分かるレベル |
人の表情は分かるが 事務作業には暗いレベル |
*アンベル社では遮光検査において、遮光率100%であっても、品質表示は99.99%以上と表記しています。
他社製品で謳っている「遮光率100%」「完全遮光」というのは生地のみの検査結果です。傘製品になる工程において針と糸を使って縫製し、わずかでも針穴が発生しますので、「100%」と表示するのは消費者に誤解を招くという考えです。アパレル業界団体においても、消費者の混乱防止を目的として「完全」や「100%」の機能表現の使用を2022年から禁止しています。
HEATBLOCK® KALCT は紫外線もカットします。UVカット率は99.9%以上の、検査最高値です。
この性能は、いわゆるUVカットのコーティング剤での効果ではなく、遮光フィルムによる効果です。
生地が破れたりしないかぎり、その効果は半永久的です。
傘生地の裏側が黒くコーティングされた商品が、一律に遮光率が高いとは限りません。
遮光にも大きくは生産手法が2つあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
生産手法の違い | 遮光フィルム | PUコーティング |
メリット |
遮光フィルムを貼り付けるので 生地が破れたりしない限り 効果は半永久的 |
安価に製造できる |
デメリット |
コスト高 生地が厚くなる |
経年劣化しやすく PUコーティングの剥離で 機能性を維持できない |
HEATBLOCK® KALCT は遮熱効果も期待できます。
生地のカラーによって異なりますが、遮熱率はおよそ43%〜52%あります。
遮熱率とは、どれだけ熱を遮るかを数値化したもので、数値が高いほど、熱を遮る性能が高くなります。
遮熱率 | 65%以上 |
55%以上 |
45%以上 55%未満 |
35%以上 45%未満 |
25%以上 35%未満 |
15%以上 25%未満 |
15%未満 |
区分記号 | S65+ |
S55 |
S45 |
S35 |
S25 |
S15 |
S15- |
参考:日傘の遮熱性・遮熱率とは
傘の真上から人工太陽照明灯による照射を30分間行い、真下に設置した熱線受光体の温度を測定します。
HEATBLOCK KALCTと同フレームを用いた雨傘とで、どれくらい熱を遮る効果があるかを実施。
また今回は温度差が目に見えるよう、温度測定箇所に人頭模型を置き、サーモグラフィで撮影しました。
結果は以下の通りでした。
またわかりやすくするために、アンベル社の雨傘を比較対象として同時に検査しました。
温度測定 |
HEATBLOCK KALCT (写真左) |
アンベル社 雨傘 |
差 |
温度 | 28.8℃ |
33.3℃ |
4.5℃ |
遮熱効果のある傘と、一般的な雨傘とでは4.5度の差が発生しました。
サーモグラフィーの画像でもわかる通り、HEATBLOCK KALCT は傘に熱が溜まっても、頭頂部には熱がいきにくく、逆に雨傘は頭頂部に熱が透過してしまいます。
遮光生地のデメリットは、雨傘に比べ重く厚くなってしまうこと。
HEATBLOCK® KALCT は、遮光生地のデメリットを解消するため、生地の軽量化に取り組みました。
遮光性能は高品質を維持しつつ、遮光フィルムの厚み・ボンディング加工技術・生地そのものの厚みを見直すことで、軽量化に成功。
30デニールでたたみやすく、軽量フレームに最適化した、アンベルのオリジナル生地です。
HEATBLOCK® KALCT は、生地表面に撥水加工が施してあります。
雨の日には雨傘としてご使用いただける、晴雨兼用傘です。
生地はエコテックス®スタンダード100認証工場で生産しています。
350を超える有害化学物質が対象となる厳しい分析試験にクリアした製品だけに認証が与えられ、世界最高水準の安全な繊維製品として認められています。作る人、使う人に安心安全な生地です。
※エコテックスはÖTI-Institut für Ökologie, Technik und Innovation GmbH社の登録商標です。
HEATBLOCK® KALCT は傘の全長をできるだけコンパクトに設計しました。
全長はコンパクトでありながら、傘を広げたときのサイズは一般的な雨用長傘と同等サイズを実現。
重量も約250グラムと遮光傘としては超軽量で、持ち運びのストレスを軽減します。
● 全長約67cm
※ ストラップ部分除く
傘を閉じたときの全長は67cmです。持ち運びに便利なコンパクトサイズ。同等サイズの雨傘は全長82cm〜87cm位です。
● 直径約102cm
● 親骨長さ58cm / 8本骨
全長は短いですが、広げると直径は100cm以上あります。
一般的な雨傘と同等サイズですので、日差しを十分にカバーします。
● 重量約 250g
● 他社品に比べ約2-3割軽い
遮光傘としては超軽量な250グラム。
同サイズ遮光傘の他社品は320〜380グラム。約2-3割軽いことで持ち運びのストレスを軽減。
長く使えるサスティナブルデザインがコンセプト。
ハンドル・石突はスクリュータイプで容易に脱着ができ、交換が必要な場合はセルフリペアが可能です。
● 長傘ではめずらしいネジ式構造
折りたたみ傘のようにハンドルはネジ式構造となっています。脱着が可能で、ハンドルが劣化した場合でも、ご自身で交換が可能です。ハンドルはキッズルームの床材などにも使われる、やわらかいEVA素材です。
● 先端がラバー素材
傘の先端部分はラバー素材で、ソフトな感触です。また脱着が可能になっており、ラバーが摩耗してしまった場合は、ご自身で交換が可能です。傘を立て掛けたい場合には、先端のラバー素材がすべりにくい効果を発揮してくれます。
親骨・受骨には軽くて弾力性の高い、カーボンファイバーを採用しています。
またフレームで折れやすい箇所であるジョイントパーツには、耐風対応のパーツを採用しております。
軽くて丈夫な機能を実現したニュータイプのフレームです。
● 軽量で丈夫なカーボンファイバー
フレームの親骨にはカーボンファイバーを使用しています。
カーボンファイバーは、軽くて、強く、腐食しない特徴があり、長期間使用できるリッチな材料です。
● 風速14m/sに耐える耐風構造
オリジナルジョイントパーツがダンパーのような役目をし、風をいなす構造のフレームです。耐風試験では風速14m/sにも耐える結果が証明されています。
ゲリラ豪雨などの激しい雨のときに傘を使うと、稀に「伝水」という症状が出ます。伝水というのは、傘の天井部分から傘内部に雨水が染み込んでくる現象です。
一般的な傘は、傘生地を円形状に縫製した「菊座」というパーツを取り付けています。しかし菊座にはわずかな隙間があり、伝水を防ぐには足りません。
菊座素材をシリコンに変更することで、傘生地と石突との間でシリコンワッシャーが密着し、伝水する確率が大幅に下がります。
※激しい雨の場合は、縫い目から雨水が侵入する場合があります。
ハンドストラップは内周25cm。大人の手首でも余裕で通る長さで、持ち運びに便利です。
傘を収納するときに生地をまとめるバンド、HEATBLOCK® KALCT は25mmとなっています。
バンドを太くすることで、生地を束ねやすくなりました。
左から、Midnight Blue、Off-White、Blue Gray