近年、ゲリラ豪雨と呼ばれる「予測困難な局地的大雨」が増えております。

一般的な傘は、20mm/hの雨に耐えられる設計で製造されておりますが、ゲリラ豪雨となると20mm/hを超える雨が降るので、普通の傘では縫い目から雨漏りしてしまいます。

(地域により異なりますが、25mm/hを超える雨で大雨注意報、45mm/hを超える雨で大雨警報が発令される基準となります。)

そこでどんな強い雨が降っても、雨漏りしない傘を開発しました。

その名も「ゲリラ豪雨対応の傘」です。

「ゲリラ豪雨対応の傘」は次の3つの加工を施すことで、雨漏りを徹底的に防ぎます。

 

 

1枚張り加工

 通常の傘は8枚の三角パネルを縫製し組み合わせる事で、1本の傘となります。

1枚張り加工は、1枚の生地で1本の傘に仕立てます。傘生地部分に余分な縫い目がないので、雨漏りしない構造になります。

 

シームテープ加工

1枚張りをする場合、傘生地の裾部分はカーブする構造なためどうしても傘生地が余ってしまい、その余った部分を寄せて縫製する必要があります。縫製の際にできてしまう針穴は、上からシームテープをすることで縫い目を覆い、防水性を高めます。

 

特殊先端キャップ

一般的な傘の先端は「陣笠」という名称の金具を使用します。

傘の組み立てをする場合、シャフトに対し陣笠を被せて仕上げますが、若干の隙間が生じます。

一般的な雨量でこの隙間は問題ありませんが、ゲリラ豪雨時はこの隙間を伝って雨が進入してしまいます。

キャップ式形状を用いる事で隙間がない構造になります。また先端部分にはゴムを装着しており、地面を突いても衝撃が少ない為、傘全体の歪みやガタツキを防ぐ構造になっています。

 

 

 

第三者検査機関による耐漏水性テスト概要

ゲリラ豪雨傘は60mm/hの雨量で120分間、人口降雨試験装置により雨を降らせ続け、「雨漏りしない」という検査結果が出ました。(60mm/hは試験装置の最大降雨設定になります。特別に検査機関に依頼した試験であり、通常この設定での検査は行う事が出来ません。)

通常は20mm/hの雨を20分間、傘に降雨させる試験を行います。

 

 

降雨量

降雨時間

一般的な傘
の合格基準

20±2mm/h

20分

※上記条件で漏水しなければ合格品

ゲリラ豪雨対応傘
の試験結果

60±2mm/h

120分

※人口降雨試験装置にて最大設定

※検査方法:人工降雨試験装置にて降雨させた後、傘内部に漏水の有無を目視によって調べる。

 

 

ゲリラ豪雨とは予測困難と思われる「局地的大雨」に対して用いられるようになってきている言葉で、10km四方程度の極めて狭い範囲に1時間あたり50mmを超えるような猛烈な雨が降り、雨は1時間程度しか続かない特徴があります。