財務省貿易統計による傘の年別輸入推移

【2024.02.07 修正】

 

2023年の傾向

  • 2022年と比べ、数量は99%、金額は116%、平均単価は118%
  • 2019年と比べ、数量は79%、金額は115%、平均単価は146%
  • 長傘と折傘の数量比率は2022年81:19だったが、2023年は72:28になり、折りたたみ傘比率が増えた
  • ネットなどでは「洋傘は年間で1億2000万本消費されている」といわれているが、直近3年平均では7600万本となっている。

※ 財務省貿易統計統計(https://www.customs.go.jp/toukei/info/index.htm)のデータを抽出・加工して作成。

※ 統計品目番号の「その他 660110000」は当ページの集計には含めておりません。

※ 金額単位:1,000円

過去36年の洋傘輸入数量推移

過去36年の洋傘輸入数量推移
過去36年の洋傘輸入数量推移
  • ブルーが長傘、オレンジが折傘
  • 36年というタームで見ると、折傘はあまり上下しない
  • 長傘は2003年〜2015年需要が増え、近年は低下傾向にある

過去36年の洋傘輸入金額推移

過去36年の洋傘輸入金額推移
過去36年の洋傘輸入金額推移
  • ブルーが長傘、オレンジが折傘
  • 近年は金額増要因として、為替レートの影響が大きい
  • 為替以外の要素としては、折りたたみ傘の輸入金額が急上昇している。

過去36年の洋傘輸入平均単価推移

過去36年の洋傘輸入平均単価推移
過去36年の洋傘輸入平均単価推移
  • 上記で書いた為替レート要因が大きい
  • 直近10年は上昇傾向で、特に折りたたみ傘は上昇している。

国別輸入比率

どの国から傘を輸入しているかというデータは数量ベースで、

  • 中国 74.7%
  • カンボジア 25.1%
  • その他 0.2%

となっております。カンボジアは徐々に増えており、中国は減少傾向にあります。

中国とカンボジアの数量比率

参考までに中国とカンボジアの数量比率推移。2011年から長傘と折傘を合計したものです。

カンボジアからの輸入は2013年から開始されており、2020年頃からは約25%程度のシェアで推移している。

カンボジアに進出している工場数は少ないので、1工場あたりの生産数はかなり大きいと推測される。

さらにさかのぼること1995年以前は、台湾、香港、韓国での生産が盛んな時代があった。


傘の輸入数や輸入金額は財務省貿易統計のホームページで誰でも調べられます。

統計品目番号9桁は以下の通りです。

  • 長傘 ・・・660199000
  • 折傘 ・・・660191000
  • その他・・・660110000

※統計品目番号は長傘、折傘は指定して調べられますが、その内ビニール傘が何本あるかは調べることが出来ません。