ネームバンド

傘の使いやすさを守る「ネームバンド」の深掘りガイド

傘を閉じたときに、傘布をくるっとまとめて固定する帯状の留め具、それがネームバンドです。多くの人は「単なるひも」だと思いがちですが、ネームバンドは傘の使いやすさを大きく左右する、意外と重要なパーツです。傘をコンパクトに持ち運べるようにするだけでなく、傘布を保護し、デザインのアクセントにもなるネームバンド。その種類、役割、素材、そして知られざる歴史について、詳しく見ていきましょう。


ネームバンドの役割と重要性

ネームバンドは、私たちの傘との関わり方をより快適にするために、多岐にわたる役割を担っています。

  • 傘布の固定: 閉じた傘布をしっかりとまとめ、広がらないように固定します。これにより、傘が不意に開いてしまうのを防ぎ、スマートに持ち運ぶことができます。

  • 持ち運びやすさの向上: 傘をコンパクトにまとめることで、電車やバスの中でも周囲の邪魔になりにくく、持ち運びが格段に楽になります。

  • 傘布の保護: 傘をまとめることで、傘布が外部の物に引っかかったり、擦れたりするのを防ぎます。これにより、傘布の破れやほつれを防止し、傘の寿命を延ばします。

  • デザイン性の表現: 傘布と同じ素材だけでなく、異なる素材や色、柄のネームバンドを使うことで、傘のデザインにアクセントを加えることができます。ブランドのロゴが刺繍されることも多く、個性を表現する重要な要素です。

ネームバンドは、傘の機能と見た目の両方を向上させる、非常に重要なパーツなのです。


ネームバンドの種類と素材

ネームバンドには、主に長さや用途に応じて2つの種類があります。

  • 胴ネーム: 傘布全体を固定するための、比較的長いネームバンドです。ほとんどの長傘や折りたたみ傘に付いている、一般的なタイプです。

  • 口ネーム: 傘の露先付近を固定するための、短いネームバンドです。特に、露先が多めに付いている多骨傘などで使われることがあります。

ネームバンドの素材は、傘全体のデザインや機能性に合わせて選ばれます。

  • 共布: 最も一般的なのは、傘布と同じ素材を使用するケースです。これにより、傘全体に統一感が生まれ、すっきりとした印象を与えます。

  • グログランテープ: 横うね模様が特徴のリボン状のテープです。

    • メリット: 高級感があり、装飾的なアクセントになります。また、耐久性にも優れています。

  • マジックテープ(面ファスナー): 着脱が簡単なため、特に折りたたみ傘によく使われます。

    • メリット: 簡単に素早く傘をまとめることができます。

  • ボタン: 上品な印象を与え、デザイン性が高いです。


知っておきたいネームバンドの豆知識

  • ネームバンドの語源: ネームバンドは、元々、傘の所有者が名前を書くための布だったことから、その名が付けられたという説があります。

  • 破損時の影響: ネームバンドが破損すると、傘をコンパクトにまとめることができなくなり、持ち運びに不便になります。また、傘布が広がり、他の物に引っかかる原因にもなります。

このように、ネームバンドは小さく目立たない部品ですが、傘の機能性と美しさを保つ上で非常に重要な役割を果たしています。

 

アンベル株式会社では、お客様に安心して傘をお使いいただくために、素材選びから構造設計に至るまで、細部にまでこだわって製品開発を行っています。

 

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