傘シェアリングサービスの持続可能性

最近、傘のシェアリングサービスが都内でもいろいろな場所で見かけるようになりました。他の地域でも広がりを見せているようです。

 

個人的には「使い捨て傘を少なくするべき」という考えですので、どんどん広がって利便性が高まり、サスティナブルなビジネスモデルになれば面白いと感じます。

一方で下の写真を見てください。

©Amvel
©Amvel

これは、とある国のシェアサイクルの墓場です。私はこの風景を見たときゾッとしました。

 

なにがしかの理由で、壊れたり使えなくなったりした自転車が修理されることなく集められていて、おそらく修理するよりも新しいものに入れ替えた方がコスト的に安いのだと思います。

 

運用にもさまざまな問題があったり、法規制もないままサービスが急拡大したこともあるのでしょうが、とても残念な風景です。

 

サービス開始当初は「都市の渋滞解消」「移動の概念を変える」とかを期待をされていましたが、現在は利益も出にくく失速している状態です。※「シェアサイクル 失敗」などで検索すると事例が出てきます。

傘シェアリングも同じ轍を踏まないように、頑張ってほしいと思います。

 

そのためにはサービス設置拠点の拡大も必要ですが、バックヤードでは「傘の修理」や「傘のメンテナンス」を積極的に実施して、長く使える仕組みの確立を目指していただきたいと考えます。

 

傘修理の職人さんは全体的に高齢化していて、サービスの拡大とともに傘の取扱本数も増えるでしょうから、数的に修理対応がこなせるのか人ごとながら心配であります。

 

傘は捨てるにしても分解やリサイクルが困難な製品です。シェアサイクルのような「墓場」を作らないようにしていただきたいものです。