超軽量折りたたみ傘 Pentagon67 リリースです

クラウドファンディング Makuakeにて、超軽量折りたたみ傘のPentagonシリーズのアップデート版、”Pentagon67” をリリースしました。今回の Pentagon67 はクラウドファンディングのみの限定商品です。

※法人様向けのOEMは、クラウドファンディング終了後から対応しますので、ぜひお問い合わせください。

※2020年11月9日追記:クラウドファンディングの募集は終了致しました。

10 Denier Polyester

今回のアップデートポイントは10デニール生地を採用していることです。

過去のペンタゴンは15デニール生地でした。

※デニールとは糸の太さ単位で、数字が小さいほど細い糸です。

 

10デニールとか15デニール生地はストッキングにも用いられる糸の太さで、それほど細い糸で織り上げています。

10デニールという生地は何も特別に新しいプロダクトではなく、Pentagon72 を開発していた2018年当時から技術的には可能な生地でした。

ただ、折りたたみ傘を想定した生地ではなく、タラんとした生地で折りたたみ傘に採用するには、たたむことが難しい生地でした。

そこで、台湾の生地メーカーさんと打ち合わせを重ね、風合いや硬さなどの試作を繰り返し、2020年に完成しました。

超軽量傘でもナイロン素材にはご注意を

他社品で、ナイロン素材の10デニール生地を使った超軽量折りたたみ傘があります。

ナイロン10デニールでもアンベル社としては製造は可能なのですが、あえて採用はしませんでした。

それはナイロンは生地の特性で、伸縮が発生するからです。

ナイロン→湿度が高いときは生地が伸びます

生地が伸びると、生地が余るので、傘の見た目が非常に悪くなります。

またフレームに生地がフィットしないので、風にあおられやすくなり、結果故障の原因にもなり得ます。

ナイロン→湿度が低いと生地が縮みます

生地が縮むと、傘が正常に開きません。

縮んだ状態で傘を開くと、縫い目に負荷がかかる場合があり、生地のミシン穴が広がってしまいます。

結果、広がったミシン穴から雨が漏る可能性があり、知識のある傘メーカーならば通常ナイロンは採用はしません。

ナイロンでも例外はある

語弊があるといけないので、補足しておきますと、ナイロンがすべて悪かといえば、そうではありません。

ナイロンは昔から傘生地として使われている素材で、アンベル社でもナイロンにポリウレタンコーティングした生地を生産しております。ポリウレタンコーティング済の生地は、収縮現象が品質に影響が少ない状態までコントロールされたものを生産しています。

まとめ

本題からそれてしまいましたが、今回の "Pentagon67" の特徴は以下の通りです。

  • ポリエステル100%の10デニール生地で、Pentagon史上最軽量の折りたたみ傘が完成
  • 超軽量折りたたみ傘向け専用に、生地風合いの改良を重ねた生地
  • 細かなパーツやディティールをアップデート

詳しくはクラウドファンディング Makuakeのプロジェクトページをご覧ください!


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Yoshihiro Tsujino / Amvel inc. CEO

1992年、創業明治17年の傘の老舗企業へ入社。営業→企画へとキャリアを積み、「業界初の安全自動開閉傘」や「風に負けない傘」などを開発し耐風傘ブームを作る。その後、役員へと歩むものの、2016年2月に突然の倒産。2016年4月にアンベル株式会社を創業し、「超軽量折りたたみ傘」などの高機能傘の開発に邁進している。

一般社団法人日本日傘男子協会の理事も務める。