もう傘の年間輸入量は1億2000万本ではない

関東も梅雨入りして、傘にまつわるメディア報道が増えてきました。

その中で、使い捨て傘が多くなっていることを報道しているテレビ番組で、

 

「日本の傘の年間消費量(=傘の年間輸入量)は1億2000万本です!」

「国民が年間1人1本買っているのですね!」

 

と表現していますが、メディアの皆さん、もうその情報古いです。

直近の輸入数は以下の通りです。

輸入年 輸入数量
2015年 130,929,466本
2016年 112,394,823本
2017年 104,334,388本
2018年 110,251,149本
2019年 100,312,624本
2020年 84,320,775本

年別輸入数をグラフで表すと

2015年までの輸入数は1億3092万本だったものの、2016年からは1億2000万本を下回っております。

直近の2020年は新型コロナウイルスの影響が大きかったと思いますが、8432万本となっています。

過去25年をさかのぼっても、1億2000万本を超えているのは9回だけです。

メディアの皆様には正しい情報を公開していただきたいと思います。

 

【ご注意】

当ブログで表示している傘の輸入数は一般的な長傘・折たたみ傘(日傘を含む)の集計であり、ビーチパラソルやガーデンパラソルなどの特殊用途の傘は含めておりません。

若干の国内生産はあるとは思いますが、輸入数に大きな影響を与える数字ではないと思います。