UVカット率を上げるための生地の秘密

皆様、こんにちは。アンベル株式会社のブログへようこそ!

 

日差しが気になる季節、UVカット加工された製品は私たちの強い味方です。

今回は、UVカット率を上げるための生地の秘密に迫りたいと思います。

UVカット率を高めるための代表的な3つの方法と、それぞれのメリット・デメリットをご紹介いたします。

1.撥水剤・防水剤にUV吸収剤を混ぜる

方法: 生地への撥水性や防水性を高めるための薬剤に、UV(紫外線)を吸収する成分を混ぜて加工する方法です。

 

メリット:

  • 安価かつ軽量: 比較的安価に加工でき、生地の重量を大きく変えることがありません。
  • 汎用性が高い: 多くの生地に適用しやすい加工方法です。

デメリット:

  • UV100%には達しない場合がある: UV吸収剤の種類や濃度によっては、完全に紫外線をカットすることが難しい場合があります。
  • 効果の持続性: 接触や摩擦によってUVカット効果が徐々に低下する可能性があります。

2.生地裏にPU(ポリウレタン)コーティングを施す

方法: 生地の裏面にPU樹脂を薄く塗布する加工方法です。これにより、生地の遮光性や防水性を高めると同時に、UVカット効果も期待できます。

 

メリット:

  • 安価で一般的な方法: 幅広い製品に採用されており、比較的安価に加工できます。
  • 一定のUVカット効果: PUコーティングによって、100%、もしくはそれに近いUVカット効果が期待できます。

デメリット:

  • 1つめの方法と比べ重くなる: コーティングにより、生地の重量が増加します。
  • ムラ: PU樹脂を薄く塗布していく工程で、厚みに不均一な部分が発生する可能性がある。

3.生地裏にPUフィルムをボンディングする

方法: 生地の裏面に薄いPUフィルムを接着(ボンディング)する加工方法です。

 

メリット:

  • 遮熱性が高まる: フィルムが日射を遮るため、遮熱効果が期待できます。
  • 高いUVカット効果: フィルムの種類によっては、非常に高いUVカット率を実現できます。

デメリット:

  • 重くなる固くなる: フィルムを接着するためのボンド由来で、生地が重く、硬くなる傾向があります。
  • ピンホールが出る: 製造工程や使用状況によっては、フィルムに小さな穴(ピンホール)が生じる可能性があります。

まとめ

UVカット率を上げるための生地の加工方法には、それぞれ特徴があります。コスト、重量、UVカット率、その他の機能性(撥水性、防水性、遮熱性など)を考慮して、最適な加工方法が選択されます。

 

アンベル株式会社では、お客様のニーズに合わせて様々なUVカット加工を施した生地や製品をご提供しております。UVカットに関するご質問やご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。