傘のOEM、費用はどれくらい?見積もり依頼の前に押さえておくべきこと

「オリジナルの傘を作りたいけれど、一体どれくらいの費用がかかるのだろう?」

 

傘のOEM(Original Equipment Manufacturing)をお考えのお客様から、最も多く寄せられるご質問の一つが費用に関するものです。アンベル株式会社では、お客様のご要望に応じた多様な傘づくりをサポートしておりますが、費用の内訳は一概にお伝えするのが難しいのが現状です。

 

なぜなら、傘のOEM費用は、ロット数、選定する素材(生地、骨、ハンドルなど)、機能性、デザインの複雑さ、工場の品質ランク、さらにはお支払い方法といった様々な要因によって大きく変動するからです。

しかし、それでは検討のしようがない、というお声もごもっともです。そこで、あくまで大まかな目安としてですが、「その商品が一般市場で小売されたとして、その小売価格の50%前後」を一つの基準としてお考えいただければと思います。

 

例えば、店頭で小売価格5,000円で販売したい傘があるとします。その場合、OEM費用(アンベルの納品価格)の目安は約2,500円前後となるイメージです。

OEM費用を左右する主な要因

前述の通り、これはあくまで目安であり、以下の要素によって費用は大きく変わってきます。

 

  1. ロット数(発注数量):
    • 最も大きな変動要因の一つです。一般的に、ロット数が多ければ多いほど、1本あたりの単価は下がる傾向にあります。最小ロット数も製品や仕様によって異なりますので、ご相談ください。
  2. 素材の選定:
    • 生地: ポリエステル、ナイロン、遮光生地、あるいは特殊な撥水・防水加工が施された高機能素材など、選択肢は多岐にわたります。素材の質や機能性が高いほど、コストも上昇します。
    • 骨(フレーム): スチール、グラスファイバー、カーボンファイバーなど。軽量性や耐久性、錆びにくさなどが素材によって異なり、価格も変動します。
    • ハンドル: プラスチック、木製、竹製、合皮巻きなど、デザイン性や握りやすさ、高級感によって価格が変わります。
  3. デザイン・仕様の複雑さ:
    • 印刷: 単色印刷か多色印刷か、全面プリントかワンポイントか、昇華転写かシルクスクリーンかなど、印刷方法や範囲によって費用は大きく異なります。
    • 機能: 自動開閉機能、耐風構造、特殊な形状など、付加価値の高い機能はコストに反映されます。
    • パーツ: オリジナルの露先や石突、ネームバンドの素材やデザインなども影響します。
  4. 工場のランク・品質基準:
    • 製造を依頼する工場の技術力や品質管理体制によってもコストは変動します。弊社では、お客様のご要望品質とご予算に応じて最適な工場を選定いたします。
  5. 検品基準:
    • より厳格な検品基準を設ける場合、その分の工数や費用が増加することがあります。
  6. パッケージ:
    • 個別の箱や袋、下げ札のデザインや素材によっても費用が変わります。
  7. その他:
    • 輸送方法、納品場所、為替レート、お支払い条件なども最終的な費用に影響を与える場合があります。

見積もり依頼の前に押さえておきたいこと

よりスムーズで正確なお見積もりをさせていただくために、お問い合わせいただく際に以下の情報をご準備いただけますと幸いです。

  • どのような傘を作りたいか(具体的なイメージ):
    • 長傘、折りたたみ傘(手開き、自動開閉)、メンズ用、レディース用、子供用など
    • 希望するサイズ(親骨の長さなど)
  • デザインイメージ:
    • ロゴデータ、使用したい色、柄のイメージ(手書きのラフスケッチでも構いません)
  • 希望する素材や機能:
    • 特にこだわりたい部分があればお伝えください。(例:軽量なものが良い、UVカット率99%以上が良い、など)
  • ターゲットとする小売価格:
    • これにより、ご提案できる仕様や素材のグレードが変わってきます。
  • 希望ロット数(おおよその数量):
  • 希望納期:
    • いつ頃までに必要かをお知らせください。通常、仕様確定から納品まで数ヶ月かかることが一般的です。
  • その他特別なご要望:
    • (例:環境配慮素材の使用、特定の認証基準クリアなど)

 

これらの情報が具体的であるほど、お客様のイメージに近い形でのご提案と、より正確な見積もりが可能になります。

アンベルにご相談ください

アンベル株式会社では、お客様一人ひとりのご要望を丁寧にヒアリングし、長年の傘づくりで培ってきた経験とノウハウを活かして、最適な素材選定から品質管理、納品に至るまでトータルでサポートいたします。

 

「まだ具体的なイメージが固まっていない」「こんな傘は作れるだろうか?」といった段階でも、まずはお気軽にご相談ください。お客様のブランドイメージやコンセプトに合致した、魅力的なオリジナル傘づくりのお手伝いができれば幸いです。

 

費用に関するご不安や疑問点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。