傘の部位名称

【完全版】傘の部位名称を徹底解説!構造と役割がわかる豆知識集

雨の日も晴れの日も、私たちを支えてくれる大切な相棒、それが傘です。何気なく使っている傘ですが、実はたくさんの部品が組み合わさってできています。それぞれの部品には、私たちの快適さと安全を守るための大切な役割があるのです。

 

ここでは、傘を構成する主要な部位の名称と、その役割を徹底的に解説します。一つひとつの部品に込められた工夫を知ることで、あなたの傘選びはもっと楽しく、そして奥深いものになるはずです。


傘の骨組みを支える心臓部

中棒(シャフト)

傘の軸となる棒状のパーツで、傘のすべての構成要素を繋ぎとめる「背骨」のような存在です。傘全体の強度や安定性、使い心地を左右する重要な部品です。


親骨

傘を開いた時に放射状に広がる、最も長い骨組みのことです。傘の骨格を支える最も重要な部分で、傘のサイズや強度、開閉のしやすさなどを左右します。


受骨

親骨を内側から支えるように放射状に伸びている、短い骨組みのことです。親骨とともに傘の骨格を形成し、傘布をしっかりと張る「縁の下の力持ち」的な存在です。


ダボ

親骨と受骨を繋ぐ小さな接続部品です。傘の開閉動作をスムーズに行い、骨組みの強度を保つ隠れた立役者です。


ろくろ

傘の骨組みをまとめ、開閉をスムーズに行うためのパーツです。親骨と受骨をそれぞれ束ね、中棒と連結させる「傘の要」といえる重要な部品です。


はじき

傘を開閉した際に、その状態を固定するための小さなパーツです。中棒に内蔵されており、傘が勝手に開いたり閉じたりするのを防ぎ、安全性を確保します。

 

 


止めびょう

主に手開き長傘に用いられる部品で、傘を開く際に中棒に固定することで、傘が開きすぎるのを防ぎ、破損を防止します。


傘を彩り、使い勝手を高める部分

手元(ハンドル)

傘を握る部分のことです。傘を快適に持つために重要な部分であり、材質や形状、サイズなど、様々なバリエーションで傘全体の使い心地やデザイン性を左右します。


こま(小間)

傘の生地を構成する、三角形に裁断された布片のことです。こまを正確に縫い合わせることで、傘の美しいドーム型が形成され、強度と耐久性を生み出します。


ネームバンド

傘を閉じた際に、傘布をまとめて固定するための帯状の留め具のこと。

ネームバンドは、傘をコンパクトに持ち運べるようにするだけでなく、傘布を保護する役割も担っています。

単なる「ひも」と思われがちですが、傘の使い勝手や美観に影響を与える、意外と重要なパーツです。


傘の機能性と美観を司る先端部

露先

親骨の先端に付いている小さなキャップ状の部品です。傘布と親骨の接点としてテンションを保ち、傘布の保護や安全性を高める役割を担っています。

 

 


石突

傘の先端部分に取り付けられている部品です。傘を閉じて立てかけたときに傘布を保護し、ほつれや破れを防ぎます。また、デザインのアクセントにもなります。


天紙

傘の頂点部分、一番上に貼られている円形の布です。親骨の先端が集まる部分を覆って構造を補強し、傘布を保護し、美観を高める役割を果たします。


陣笠

傘の頂点部分に位置する金属製の部品です。親骨の先端を束ねて固定することで傘の構造を安定させ、デザインのアクセントにもなります。


菊座

傘の頂点部分にある、菊の花のような形の布製の部品です。傘布と骨組みの隙間を塞ぎ、雨水の侵入を防ぐ役割を担っています。