耐風傘とは

風に強い傘の秘密「耐風傘」とは?構造、素材、選び方を徹底解説

突然の突風で傘がひっくり返ったり、骨が折れてしまったりする経験は誰にでもあるでしょう。そんな時、心強い味方になってくれるのが、耐風傘です。耐風傘は、風に強い構造や素材を採用することで、強風による骨組みの破損や、傘が「おちょこ」になることを防ぐよう工夫された傘です。

ここでは、その耐風傘がなぜ風に強いのか、その仕組みや選び方、そして知っておきたい注意点まで、詳しく見ていきましょう。


なぜ耐風傘は風に強いのか?

耐風傘は、風の力をただ跳ね返すのではなく、いかにして風の衝撃をいなすかに重点を置いて設計されています。その強さの秘密は、主に「骨組みの構造」と「素材」にあります。

1. 骨組みの構造

  • 風圧を逃がす仕組み: 親骨や受骨の接続部分に、風を受け流すための隙間や、柔軟に動く可動域を設けているものが多いです。これにより、風が吹いても傘全体がしなり、衝撃を吸収・分散させることができます。
  • ダブルキャノピー: 傘のカバーが二重構造になっているタイプもあります。2枚の生地の間に風が通り抜ける隙間があるため、強い風が吹いても風圧が下がり、傘が裏返りにくくなります。
  • 骨の数: 親骨の数が多い(10本〜16本など)ほど、傘布を支える面積が広がり、一本一本にかかる負担が軽減されるため、強度が高まります。
  • スライド式: 受骨ダボがスライドする構造になっており、風圧を逃がす仕組みになっています。

2. 特殊な素材

  • 親骨: 親骨には、グラスファイバーやカーボンなど、軽くてしなやかな素材が使われていることが多いです。これらの素材は、風を受けてもしなることで力を逃がし、折れにくいという特性があります。
  • 受骨: 親骨を支える受骨には、柔軟性のある樹脂や、強度が高いアルミニウムなどが使われ、傘全体のバランスを保っています。

耐風傘を選ぶ際のポイント

耐風傘は、単に「風に強い」だけでなく、様々な要素を考慮して選ぶことが大切です。

  • 風の強さ: 製品によっては、耐風性能テストで検証された風速(例:風速15m/sに耐えるなど)が表示されている場合があります。この数値を参考に、どの程度の風に対応できるかを確認しましょう。

  • 重さ: 耐風性能を高めると、骨組みが丈夫になるため、通常の傘よりも重くなる傾向があります。軽さを重視するなら、グラスファイバーやカーボン製の親骨を持つ傘を選ぶと良いでしょう。

  • サイズとデザイン: 傘の大きさやデザインは、用途や好みに合わせて選びましょう。大きな傘ほど体を覆う範囲が広くなりますが、風の影響も受けやすくなります。


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耐風傘でも注意すべきこと

耐風傘は、強風に強い構造にはなっていますが、万能ではありません。

  • 使用の目安: 台風などの非常に強い風が吹いている状況では、耐風傘であっても使用は控えましょう。

  • 安全な場所に避難: あまりに強い風が吹いている場合は、無理に傘をささずに、安全な場所に避難することが最も重要です。

耐風傘は、強風の日でも安心して使える便利なアイテムです。自分に合った耐風傘を選んで、雨の日のお出かけをより快適に過ごしてください。

 

アンベル株式会社では、お客様に風に強い傘をお届けするために、独自の厳しい耐風性能テストを実施し、品質の高い製品を提供しています。

 

▶ もし、傘についてさらに詳しく知りたいことがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。