傘骨の製造が遅延する可能性が高い

過去ブログでも紹介している通り、現状中国の傘生産は徐々に回復しており、稼働率も上がっております。

また春節休みの長い部材メーカーさんも操業を再開しております。

めっきの生産が遅れている

本日2020年3月19日現在、深センの傘骨メーカーも操業を再開し、傘骨生産の状況も概ね把握できるような状態になっています。現状は傘骨のめっき工場で操業再開の目処が立っていない工場が多いようです。

不思議なことに、めっき工場の経営者は湖北省出身の人が多いらしく、移動制限で会社に出勤できていないとの情報が入っています。※また移動できたとしても2週間の隔離措置があります。

 

1カ月程度の遅延か?

このような状況から傘骨の一部分の生産は稼働しているものの、めっき工程に遅れが生じている状況で、3月末出荷〜6月出荷予定の商品納期に1カ月程度の遅延が出そうな気配です。よって傘骨は一時的に品薄になる傾向と思います。

ただマスクやトイレットペーパーのように製品が店頭で品薄になるような事態にはならないと思います。

補足:傘骨とは

ここで記述している傘骨とは上記写真のように傘の骨組みとして組み上げたのもを指します。

傘骨にはさまざまなパーツで構成されていて、中棒親骨受骨ろくろ などのパーツがあり、各部は各部専門のサプライチェーンになっており、パーツの一部が欠けると組み立てが進みません。


この記事を書いた人
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Yoshihiro Tsujino / Amvel inc. CEO

1992年、創業明治17年の傘の老舗企業へ入社。営業→企画へとキャリアを積み、「業界初の安全自動開閉傘」や「風に負けない傘」などを開発し耐風傘ブームを作る。その後、役員へと歩むものの、2016年2月に突然の倒産。2016年4月にアンベル株式会社を創業し、「超軽量折りたたみ傘」などの高機能傘の開発に邁進している。

一般社団法人日本日傘男子協会の理事も務める。